リザーブリスク

強気弱気サイクル / 天井・底値 · CoinBoss指標センター

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Source: blockchain.info on-chain statistics, refreshed every 12 hours.

確信度と価格を一つの比率に

Reserve Risk(リザーブリスク)は、Ikigai Asset Management の Hans Hauge が2019年の論考 "An Exploration of Bitcoin Days Destroyed" で提唱した指標です。計算式は「現在価格 ÷ HODL Bank」。分子は売却へのインセンティブを表し、分母の HODL Bank(ホドル・バンク)は、長期保有者が売らないことで積み上げてきた累積機会費用を表します。ホルダーが利益確定を我慢した一日一日が、この「確信の銀行」への預け入れになるという考え方です。

HODL Bank の積み上がり方

出発点は Coin Days Destroyed(CDD)です。日次の CDD を循環供給量で正規化し、価格を掛けて破壊されたコインデイズの価値(VOCD)を求め、30日中央値で平滑化して MVOCD を得ます。(価格 − MVOCD)の累積和が HODL Bank です。古いコインが動かない期間が長く、価格が高いほど、行使されなかった機会費用は速く積み上がっていきます。

読み方

低い水準(価格が低く、確信が厚い状態)は、資金配分にとって最も有利なリスク・リワードを意味します。歴史的に低水準ゾーンはサイクルの底(2015年、2018年末、2020年3月、2022年末)と重なってきました。高い水準(価格が高く、古いコインの現金化で確信が薄れていく状態)は最も不利なリスク・リワードで、サイクル天井付近で短期間だけ出現します。LookIntoBitcoin と Glassnode は経験則として下限 0.0026、上限 0.02 前後のバンドを示していますが、実装(平滑化や調整方法)はプロバイダーごとに異なるため、絶対値をサイト間でそのまま比較することはできません。

限界

Reserve Risk は動きの遅い変数で、一往復に数年かかり、短期的な情報は一切含みません。分母は全履歴の累積和であるため構造的に上方へドリフトし、考案者自身が後に300日移動平均を使った Adjusted(調整版)を提案しています。また「古いコインが動く=確信の低下」という前提に依存しており、カストディ移管や取引所内の資金移動でも読み値は同じように低下します。単独のシグナルではなく、サイクル上の位置を測る補助的な証拠として扱うべき指標です。
Beyond cycle positioning, gauge short-term sentiment with market-wide liquidations and BTC liquidation data.